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【保存版】税理士が教える確定申告を1日で終わらせる7ステップ

確定申告の時期が始まりました!
「3月15日までに確定申告を」ということですが、確定申告は年1回の行事でご不安のことと思います。

通常なら3日~1週間かかる確定申告の準備から申告書提出までを1日で終わらす手順を解説します!
税理士であれば慣れているので3時間程度で終わる確定申告。そのポイントを解説します!

くわえて、
自分は確定申告の対象者なのだろうか。。。
毎年1回だから忘れてしまった。確定申告は何をしたらいいの?
青色申告と白色申告はどっちがいいの?
こんな疑問をお考えの方は、本記事を読んで疑問や不安を解消してください!

今から確定申告の準備をして1日で終わらせるための徹底ガイドです。確定申告はいろいろな項目を一度に、そして1枚の紙で申告することから複雑に感じます。ただ、1つずつの項目は難しくないため、手順に沿って最後まで完了させてください!

確定申告書の書き方が書いてあるサイトは多いですが、本記事では準備から申告書提出まで、詳しく解説していきますので、読みながらすぐに取り掛かりましょう!

Contents

1. (すぐ確認)確定申告をスムーズに終わらせるための手順を知ろう

確定申告をスムーズに終わらせる手順のイメージはこちらです。
まずは1章を確認して確定申告に関する疑問や不安を減らしましょう。

図1:確定申告を今から準備して1日で完了させるイメージ
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1-1.確定申告を1日で終わらせる7つのステップを確認しよう

図1の各ステップの具体的な内容は以下の7ステップです。

表1:確定申告を1日で終わらせる7ステップ
手順 内     容
STEP1 確定申告書の5つのエリアの役割と入力する内容を知る
STEP2 確定申告に必要な資料をすべて準備しよう
STEP3 「収入金額(事業所得、給与など)」と「所得金額」を確定させる
STEP4 「所得から差し引かれる金額」を確定させる(1
STEP5 「所得から差し引かれる金額」を確定させる(2
STEP6 「税金の計算」を確定させる
STEP7 税務署に提出する

1-2.自分が確定申告の対象であるか確認しよう

確定申告をする必要がある方は、大きく分けて3つのパターンがあります。
(1)フリーランス・個人事業主・副収入がある方は確定申告が必須です。
(2)給与所得者だけど年末調整をしていない方は確定申告をしないと大きな損をします。
(3)給与所得者で年末調整をした方は追加で税金の還付を受けられる可能性があります。
※「年末調整」は12月に勤務先へ生命保険料の支払い明細や住宅ローンの残高証明書を提出したもので、税金の計算の基になる「所得」を減らします。多くの方は税金が戻ってくる制度です。

1-2-1.フリーランス・個人事業主・副収入がある方は必要です

フリーランス・個人事業主の方は38万円以上の利益があれば確定申告が必須であり、赤字の場合は青色申告をすることで翌年に繰り越すことができますのでお得です。一方で副収入がある方は、1ヶ所目の給与以外に20万円超の利益(すべての利益の合計/2ヶ所目以降の給与)があると確定申告が必須となります。

1-2-2.給与所得者だけど年末調整をしていない方は必要です

年収が2, 000万円以上の方や、プログラマやデザイナー、美容師などに多いのですが、技術者や専門家が集まって会社を設立した場合など、人事など管理部門が無く給与は毎月振り込まれるが、それ以外の対応がされない方も多いです。そんな場合、年末調整がされません。つまり本来なら払わなくても良い所得税を支払っている状態になりますので、多くの場合は所得税が戻ってきますので必ず実施しましょう。

1-2-3.年末調整をしたけど、さらに所得税を軽減させたい方は必要です

年末調整をして税金が戻ってきた方が多いと思いますが、医療費をたくさん支払った方や住宅ローン初年度、ふるさと納税をした方などで確定申告をするとさらに還付を受けることができます。何を追加で申告できるのかしっかり確認して、少しでも多くの税金が戻るようにしましょう。

1-3.確定申告のよくある疑問を解決しよう

確定申告をするとなると疑問に思うこと、質問したいことがいくつもあると思います。代表的なものをご紹介していきます。

1-3-1.確定申告書A/Bの違いは確定申告書Aが簡易版

<確定申告書にAとBがあります。何が違いますか>

確定申告書の作成には国税庁のHPを活用すると良いのですが、国税庁の確定申告書等作成コーナーを利用すると、作成する際にA・Bは選択しません。必要な情報を入力すると勝手にAまたはBに印刷されてきます。よって、確定申告を国税庁のHPで作成する場合には気にする必要がありません。

参考として、違いは次のとおりとなります。
「確定申告書A」は、簡易版でサラリーマンなどの給与所得者が利用します。
「確定申告書B」は、完全版で「確定申告書A」よりも項目が多く、フリーランス・個人事業主・副収入のある方など追加で支払う税金がある方が利用します。
給与所得者が「確定申告書B」で提出しても問題はありません。

図2:確定申告書A・Bの利用イメージ
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1-3-2.確定申告はすべての申告を1回で済ませる

<確定申告は申告する項目ごとに1部ずつ作成して申告ですか>

事業所得、生命保険料控除、住宅ローン控除などたくさん項目の確定申告がありますが、すべてを1部の確定申告で終わらせます。給与所得者の方は年末調整などで確定申告の一部を勤務先が代わりに申告をしてくれている場合があります。フリーランス・個人事業主の方はすべてご自身でおこなうため項目が多く複雑なように感じます。

1-3-3.青色申告か白色申告か今年は選べません ※該当する方

<今年の申告は「白色申告」「青色申告」のどちらにメリットがありますか>

この記事を読んだ時点で「青色申告承認申請書」が未提出の方は、今年は青色申告が認められていないことになりますので「白色申告」しか選択できません。もし、今年分の確定申告(来年の2月15日~3月15日申告)を青色申告にしたい場合には「今年の3月15日までに青色申告承認申請書を提出」します。

1-3-4.支払調書が届かない時は気にしない ※該当する方

<企業から何社か支払い調書が届きません。どうしたらよいですか>

弁護士や税理士、作家やデザイナー、講演家などの決められた職種の方は、報酬をもらった会社から「支払調書」をもらうことも多く、支払調書が届くことを待っている方もいると思います。「支払調書」は本来税務署に提出するものであり、報酬を支払った方には発行する義務がないことから、近年は発行しない企業が増えています。発行されないことを前提に確定申告をしましょう。

1-3-5.ソフトは不要。国税庁の「確定申告書作成コーナー」があれば完成

<確定申告用のソフトは今から購入すべきですか>

最近では国税庁から確定申告作成支援のページとして準備されている「確定申告等作成コーナー」を利用すると、設問に答えて入力していくことで確定申告書とその添付書類が完成します。これを利用することで、確定申告書のA・Bの種類やエリアを気にする必要がなくなってきました。国税庁という言葉で難しそう、と思いがちですが年々使いやすくなっていますし、確定申告に関わる自動チェック機能もいくつか組み込まれており、間違っていると画面が進まない項目もあるため、提出に向けて安心できます。マイナンバーの入力も、存在しないマイナンバーではエラーとなります。
 国税庁 ⇒ 「確定申告等作成コーナー」

今後、事業の成長とともに、より一層しっかりとした財務諸表を作成していくことになりますので、そのタイミングで会計ソフトの導入を検討しましょう。

図3:国税庁の「確定申告作成コーナー」で作成可
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1-4.慣れない税金用語を覚えよう

確定申告書の作成をしていく中で覚えておきたい3つのワードをご説明します。

1-4-1.「収入金額」とは、売上・給与支給額など何かを引く前の金額

フリーランス・個人事業主の方は「売上の総額」となります。
給与所得の方は「総支給額」と言われている給与明細で会社から支払われている何かを引く前の金額です。

1-4-2.「所得金額」とは、原価・経費を引いた金額

フリーランス・個人事業主の方は「売上から原価と経費を引いた金額」となります。給与所得の方は「総支給額から給与所得者控除(サラリーマンは年収にあわせて一律)を引いた金額」です。

1-4-3.「控除」とは、ある金額から一定の金額を差し引くこと

よく勘違いされていることとして「控除=その金額が戻ってくる」という考え方です。所得税の計算をする際に「対象となる額×税率」となりますが、対象なる額を減らしていくことなどを「控除」と呼びます。基礎控除といえば、38万円を税金の対象となる額から引くことになります。控除する項目が多いほど税率をかける対象金額が減り、結果的に税金が安くなります。住宅ローン控除は、所得税を計算したあとにその金額分が戻ってくる特別な控除となっています。

<控除ありの場合>
(対象となる額-38万円)×税率

<控除なしの場合>
(対象となる額)×税率

2.(ここから本番)確定申告を1日で完了させる7つのステップ

3. STEP1: 確定申告書の5つのエリアの役割と何を入力しなければいけないかを知る

確定申告では、最終的に確定申告書を作成することになります。どのような項目を作成すべきか簡単にイメージしてから、準備に取り掛かりましょう。

3-1.確定申告書A・Bの各エリアで実施すべき内容

確定申告書にはA・Bの2つの書式がありますが先の説明のとおりAは簡易版です。確定申告で入力するエリアは大きく分けて5つありますが、A・Bとも同様です。

簡単に説明すると次のようになります。
①収入金額を報告する
②所得金額を報告する
③所得から差し引く項目を申請する
④税金の計算をする
⑤③と同様

図4と図5を参照してください。

4:確定申告書Aと確定申告書Bのフォーマット

5:各エリアで実施すること
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3-2.確定申告書の各エリアと所得税計算の流れ

確定申告書の5つのエリアがどんな役割をして、最終的に所得税を計算しているのでしょうか。
確定申告書の①収入金額から、どんどん図5のように税金の対象となる額を減らしていき、最後に所得税を求めていきます。①収入金額にいきなり税率をかけてしまうと高額な所得税となるため軽減される仕組みになっています。どれか一つでもいい加減に対応すると税金計算が間違ってしまいますので丁寧に確認しましょう。

図6:確定申告書の各エリアと税金計算の流れのイメージ
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3-3.5つのエリアを完成させるための手順は、国税庁のHPを活用すること

先に説明したとおり国税庁の「確定申告等作成コーナー」を活用すれば、確定申告書とその添付書類が完成すること、エラーチェック機能もあるため安心できる項目も多いことから、ぜひ活用しましょう。5-4を参照して入力していくことで、今年は完成させましょう。

4.STEP2:確定申告に必要な資料をすべて準備しよう

概要が分かったところで、早速必要な書類を準備しましょう。
次の内容が揃えば、あとは計算して入力をするだけです。

4-1.「①収入金額/②所得金額」を出すために売上・仕入れ・経費書類を集める

表2:「①収入金額/②所得金額」を出すために必要な資料
項目 集めるもの まとめ方
売上 請求書、通帳 客先ごとにまとめる
仕入れ 請求書 仕入先ごとにまとめる
経費 領収書(レシートも)、交通費のメモ 科目ごとにまとめる

※まとめ方は5章で説明しますので、集めることをまず優先させましょう。

4-2.「③所得から差し引かれる金額」を出すための書類を集める

所得税の計算の対象となる金額を減らすため、所得税を直接減らすための書類を集めましょう。不足している書類があれば取り寄せましょう。

4-2-1.フリーランス・個人事業主、年末調整をしていない方に必要な書類

・社会保険料の支払い証明書
・生命保険料の控除証明書
・地震保険の控除証明書
・小規模企業共済の控除証明書
・年末の借入残高証明書

4-2-2.年末調整をしたけど、さらに所得税を軽減させたい方に必要な書類

・医療費の領収書・レシート
・ふるさと納税の納税証明書
・株式投資の損益報告書
・住宅ローン初年度のみ契約書 他

4-3.その他(マイナンバー等)必要なものをお忘れなく

今年からマイナンバーの入力が必須になっていますので必ず準備しましょう。
・マイナンバー、身分証明書
・源泉徴収票
・確定申告の帳票 ※PCで作成して印刷する場合は不要

5.STEP3:「①収入金額(事業所得、給与など)」と「②所得金額」を確定させる

確定申告で最も時間を有する項目です!

STEP3は、フリーランス・個人事業主、副収入のある方が対象です。

給与所得者の方は給与額に準じますので源泉徴収票に基づいて給与額を入力するだけとなります。

フリーランス・個人事業主、副収入のある方は、4-1で集めた売上・仕入れ・経費の資料を準備します。これを集計していきますが、白色申告か、青色申告の控除額10万円か、青色申告の控除額65万円でやり方が異なります。まずは、ご自身でどの申告をするのか決定して次のステップに進みましょう。

5-1.今年は「白色申告」か「青色申告の控除額10万円」で申告しましょう

1-3-3で説明したとおりこの記事を読んだ時点で「青色申告承認申請書」が未提出の方は「青色申告」ができません。提出していない方は「白色申告」をしましょう。提出されている方で「複式簿記」といわれて分からない方は今年は「青色申告の控除額10万円」の申告をしましょう。

5-1-1.「白色申告」「青色申告」の違いを知る

フリーランス・個人事業主の方が確定申告をする際に、気になるのが「白色申告」と「青色申告」ですよね。ご自身が1年間の事業活動の結果をどれくらい詳細まで整理して報告するかによって、「白色申告」と「青色申告」が変わってきます。また、「白色申告」は誰もが利用できますが、「青色申告」は管轄の税務署に「青色申告承認申請書」を提出して受理される必要があります。「青色申告」の方が手間は多いですが、メリットも大きくなります。

今回は簡単に違いをご紹介します。

表3:「白色申告」「青色申告」の違い
白色申告 項 目 青色申告
不要 承認申請 必要
なし 所得控除 10万円or65万円
収支内訳書 決算書の種類 青色申告決算書
・家族に給与が払える 税制優遇 ・損失の3年間繰り越し
・家族に給与が払える
・少額減価償却資産の特例
・家事あん分

5-1-2.「白色申告」「青色申告」の節税効果の違いはあるのか?やっぱり青色がいい。

実際に「白色申告」「青色申告の10万円控除」「青色申告の65万円控除」を選択すると、どの程度の税金のメリットがあるのでしょうか。1-4-3で説明しましたが、「控除」とはある金額から一定の金額を引くことを意味します。つまり、65万円の控除の場合は、所得から65万円引いてから税金をかけることになりますので節税につながります。以下、例を記載します。

(節税効果の例)

売上600万円 原価・経費 200万円 の場合

白色申告      (600万円―200万円)×20%―427,500円=372,500円
青色申告10万円控除(600万円―200万円―10万円)×20%―427,500円=352,500円
青色申告65万円控除(600万円―200万円―65万円)×20%―427,500円=242,500円

図7:売上600万円、原価・経費 200万円の場合の減税メリット
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以上から 白色申告から青色申告10万円控除に変えると約2万円、白色申告から青色申告65万円控除に変えると約13万円の税金を支払わなくてもよくなります。この金額差をメリットに感じる場合や今後事業を成長させようと思っている方はぜひ青色申告65万円控除に切り替えていけるよう勉強しましょう。フリーランス・個人事業主から法人成りすると青色申告65万円控除で追加されるB/Sなどの指標の作成が必須となっているため、いずれ覚えなければいけないものです。

図8:青色申告の65万円控除は将来を見据えて取り組もう

5-2.売上・原価の資料をまとめて確定させる

「白色申告」「青色申告の10万円控除」のいずれかで申告をする場合には、売上は取引先の大手3社について個別の売上高を計算し、それ以外はまとめて計算します。請求書を利用して計算していきます。原価となる仕入れについては取引先の大手4社について個別の売上高を計算し、それ以外はまとめて計算します。

図9:売上に関する資料のまとめ方
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10:仕入れに関する資料のまとめ方
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5-2-1.事業年度といつの売上までを計算するか。

フリーランスや個人事業主・不動産所得など副収入のある方は、「昨年1年間(1月1日~12月31日)の事業における稼ぎと計算した納税額を申告」するのが「確定申告」です。稼ぎに対する申告は「確定申告のみ」となるため忘れずに必ず申告をしましょう。逆を言うと、確定申告をしないと税金を未納することになり、あとから追徴を受けることになります。「昨年1年間(1月1日~12月31日)の事業における稼ぎ」とは、1月1日~12月31日に請求書を発行したした案件となるため入金がされていなくても売上としてカウントします。

図11:確定申告する事業活動の期間
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5-2-2.フリーランス・個人事業主は、4つの税金の納税が必要

フリーランス・個人事業主の方は、事業活動をおこなった結果として、次の4つの税金を納めることになります。どの税金も確定申告がキーとなりますので、「確定申告」はとても大切になります。なお、消費税については、確定申告時に対象であれば申告書を一緒に提出します。確定申告をすることで、その他の税金は自動で通知が届きます。

表4:フリーランス・個人事業主が支払う4つの税金と時期
申告タイミング 納税期日
1)所得税 確定申告 3月15日まで ※
2)消費税 確定申告 3月31日まで ※
3)住民税 確定申告を受け自治体から6月に通知 6月・8月・10月・翌1
4)個人事業税 確定申告を受け自治体から8月に通知 8月・11

※口座から税金を自動引落しする振替納税の届出をしている場合、4月中旬の納税となる

5-3.経費は科目ごとに分類して計算しましょう

主な経費分類の考え方を示します。経費は科目ごとにまとめて、計算します。事業活動を通して下記の経費を利用することが多いと思いますので、ポイントを確認して仕分けましょう。領収書の提出は不要ですが、税務調査用に取っておきましょう。

図12:経費精算に関する資料のまとめ方
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表5:経費の科目と各科目のポイント
科目 ポイント
荷造運賃 郵便や宅配便を利用した経費。レシートや宅配便の伝票など
旅費交通費 新幹線・飛行機・ホテルは領収書、都内の移動はメモで良い
通信費 インターネット利用料、携帯電話の通話料など
広告宣伝費 販促ツール、ポスター、看板の修繕など
接待交際費 会議を目的としない食事会やゴルフなど。アルコールが伴う場合は接待費となる。
会議費 お客様と会議で利用した費用。コーヒー代・昼食代も利用していれば可
消耗品費 ボールペンなどの文房具など
作業場費 カフェなど社外で仕事をする場所を確保するために必要な費用。食事代は含むことができない。
外注費 外部の個人や業者へ依頼をした場合の費用。業務請負含む。雇用関係があったり、直接指揮命令ができると給与となるため注意する。

5-4.5-2と5-3の内容を国税庁のHPで入力しよう

5-2.と5-3.で準備した内容を国税庁のホームページの「確定申告等作成コーナー」を利用して入力していきましょう。
 国税庁 ⇒ 「確定申告等作成コーナー」

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フリーランス・個人事業主、給与以外の所得がある方が実施します。
※2ヶ所給与の方、年末調整をしていない方、医療費控除など追加の控除の確定申告をする方は、給与がこの項目に該当するため作業が不要です。「所得税コーナー」で作成しますので、「所得税コーナー」をクリックして6章を確認します。

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今回は白色申告の作成手順です。白色申告の場合には「収支内訳書」を作成して提出する必要があります。青色申告の場合は下の項目の選択を「青色申告決算書を作成する。」を選択します。

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収支内訳書のメイン画面で必要事項を入力して、入力が完了したら「次へ」を押します。
ここで、はじめて5-2や5-3で作成した内容を登録していきます。入力例は次の画像を参照してください。

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「収入金額」の項目の「売上(収入)金額」をクリックすると次の画面になります。
売上(収入)については、5-2.でご説明したとおり、大手3社の会社ごとの売上(売上先名・所在地・売上金額)を登録します。その他の売上高はまとめて「上記以外の売上先計」に金額だけ入力します。

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「売上原価」の項目の「仕入金額」をクリックすると次の画面になります。
仕入金額については、5-2.で説明したとおり、大手4社の会社ごとの仕入れ額(会社名・所在地・仕入金額)を登録します。在庫を取り扱う事業をしている場合は、「期首商品棚卸高(昨年から引き継いだ在庫)」と「期末商品棚卸高(来年に持ち越す在庫)」を入力します。

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経費については、5-3.で説明したとおり各科目に分けたものを入力します。
「作業場費」「会議費」「外注費」など、既存にない場合には追記欄に経費科目を入力して金額を入れます。家族で専業でお手伝いをしている場合には、「事業専従者の氏名等」に入力します。

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事業活動の申告のみの方は、「収入」「原価」「経費」「所得金額」をご確認ください。

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ご自身の住所や事業所を登録していきます。

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実際に出力されたPDFです。複数枚出力されていますが、全て申告に必要なものとなりますので印刷しましょう。

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印刷した資料へ住所等の追記について、下記のページで確認します。
手書きと押印をすれば、これで確定申告書の「①収入金額」「②所得金額」のエリアが確定します。

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まずは、ひと段落ですね。おつかれさまでした!

6章では、今確定した金額にそのまま税率を掛けると税金が高くなりますので、税率をかける対象金額を減らす(節税につながる)方法を確認していきます。
今まで作成したデータが引き継がれ、「所得税コーナー」に移ります。

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6.STEP4:「③所得から差し引かれる金額」を確定させる(1)

フリーランス・個人事業主、年末調整をしていない方は、ご自身の所得から11個の所得控除がありますので該当する者を入力していきます。この入力をすることで、所得税の税率をかける基礎となる金額を少なくすることができます。結果として所得税が下がるので、必ずヌケモレなく実施しましょう。

年末調整をしていない方はこちらを参考にして、11項目の所得控除について該当しているものを申請をします。

表6:フリーランス・個人事業主、年末調整をしていない方の所得控除11項目のまとめ
所得控除の項目 内容 控除額
(1) 基礎控除 給与所得者は一律 38万円
(2) 配偶者控除(一般) 奥様の所得が38万円(年収103万円以下)の場合に適用。70歳未満。 38万円
配偶者控除(老人) 上記同条件で、奥様が70歳以上 48万円
(3) 配偶者特別控除 奥様の所得が38万円超76万円未満の場合に適用 3~38万円
(4) 扶養控除(一般) 16歳以上の方を扶養している場合に適用 38万円
扶養控除(特定) 19歳以上23歳未満の方の扶養がある場合に適用 63万円
扶養控除(老人・同居) 70歳以上の方の扶養があり、その方が同居していない場合に適用 58万円
扶養控除(老人・非同居) 70歳以上の方の扶養があり、その方が同居していない場合に適用 48万円
(5) 障害者控除(特別・同居) 特別障害者の方の扶養があり、その方が同居している場合に適用 75万円
障害者控除(特別・非同居) 特別障害者の方の扶養があり、その方が同居していない場合に適用 40万円
障害者控除(一般) 一般障害者の方を扶養している場合に適用 27万円
(6) 寡婦控除 夫と死別または離婚した女性に適用 27万円+α
(7) 勤労学生控除 学生のアルバイト代が130万円以下の場合に適用 27万円
(8) 社会保険料控除 社会保険料(健康保険・厚生年金 他)の支払いがあった場合に適用 支払った全額
(9) 生命保険料控除 新・旧の区分がある。支払った生命保険がある場合に適用 新:~12万円
旧:~10万円
(10) 地震保険料控除 支払った地震保険がある場合に適用 ~5万円
(11) 小規模企業共済等掛金控除 小規模企業共済の掛金、個人型確定拠出年金の掛金を支払った場合に適用 支払った全額

5章の最後のページで「新規作成」を押して、「所得税コーナー」の作成を開始します。
事業所得が無い場合には、トップ画面から入ってすぐに「所得税コーナー」を選択していますので、そのまま画面を進めていきます。ご自身の給与が1ヶ所or2ヶ所以上、年末調整が終わっているか、など、ご自身の状況を登録していきます。

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※「医療費控除」と「ふるさと納税」は、7章で説明します。

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ここまで、11の所得控除を登録しました。
上記の11項目以外は、全ての人に共通の内容となりますので、7章で追加の所得控除を確認します。

7.STEP5:「③所得から差し引かれる金額」を確定させる(2)

STEP4に加えて、該当する場合に誰もが申請可能な控除をが4つあります。

・医療費の領収書・レシート
「医療費控除の確定申告をしよう!手順と注意すべき5つのポイント」

・ふるさと納税の納税証明書
「ふるさと納税のための確定申告【完全マニュアル】」

・株式投資の損益報告書
「株式投資をしている人は必見!株式譲渡の確定申告の判断基準」

・住宅ローン初年度のみ契約書 他
「住宅ローン控除の確定申告のまとめと申告手順の3STEP【保存版】」

また、上記の申請には給与所得者の方は、源泉徴収票が必要となります。
源泉徴収票の見方を確認しましょう。

・源泉徴収票の見方
「【新帳票対応】税理士が教える源泉徴収票の正しい見方と14の所得控除」

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これで「③所得から差し引かれる金額」が確定します。

8.STEP6:「④税金の計算」を確定させる

所得税の計算は、STEP4・STEP5・STEP6をおこなってきましたので、最終的に税率をかけることで求めることができます。「計算結果確認」では、納付する税金が表示されます。
※フリーランス・個人事業主など、所得税を毎月納めていない場合は「納付」となり、サラリーマンのように給与所得から毎月所得税を納付している方は「還付」となる場合がほとんどです。

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税金の支払い方法は、現金・振替納税・クレジットカードなどが選択可能です。

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以上で、確定申告の本質である「所得税」について、税金が確定しました!

9.STEP7:税務署へ郵送する準備をして提出します。

税務署へ提出する書類を確定させ、チェックしましょう。税務署への提出は足を運ぶ必要はなく、郵送で十分です。ただ、税務署へ足を運ぶと税務署の担当者が受け取りの際にチェックしてくれますので、受け取ってもらうことで安心感があります。
3月に入ると税務署の窓口が込みだしますので、待ち時間が長くなります。

9-1.税務署へ提出する書類を画面で確定させて印刷

提出書類に必要な情報を記入します。平成28年分からマイナンバーの入力が必須となりました。

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「帳票表示・印刷」をクリックすると提出する確定申告書や添付書類台紙がPDFで出力されてきます。これらを印刷しましょう。

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次のページで提出書類、添付書類などの最終チェックをします。

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以上で、提出書類の作成と準備が完了となります!

9-2.税務署へ提出する書類のチェック

9-1までで作成した資料を印刷し、必要書類を添付して、管轄の税務署へ提出します。
郵送の場合は普通郵便ではなく書留等を利用して送ります。また3月15日最終日の消印有効となります。

9-1で作成したPDFファイル(確定申告書が含まれているもの)の最後のページに、「提出書類等のチェックシート」がありますので、最終的にこちらのシートを使って提出書類をチェックしましょう。
また、「提出書類等のチェックシート」の右下に税務署の住所が記載されていますので、切り取って有効活用しましょう。

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【白色申告に必要なもの】
・確定申告書 B
・各種控除関係の書類
・源泉徴収票(給与所得などがあった場合)
・収支内訳書

【青色申告に必要なもの】
・確定申告書 B
・各種控除関係の書類
・源泉徴収票(給与所得などがあった場合)
・青色申告決算書

9-3.税務署に確定申告書の控えに押印して返信をしてほしい場合

住宅ローン、自動車ローン、保育所の入園手続き、奨学金の申請などで確定申告書を利用する場合があります。給与所得者であれば源泉徴収票で良いのですが、個人事業主は源泉徴収票が無いため確定申告書の控えが必要となります。郵送で提出する場合には、複写で作成した申告書の控えと返信用封筒(宛名を記入・切手を貼って)を同封すると受領日印のある確定申告書の控えが郵送されます。もちろん税務署に行って押印してもらうこともできますがも混雑していますので、郵送がやっぱり便利です。

10.来年の確定申告に向けて

今後の事業拡大を考えていくと、フリーランス・個人事業主の方は青色申告をすることが望ましいです。青色申告で実施する内容は、白色申告と比べて複雑で、手間がかかる上にメリットは時間をかけた割に少ない気がします。しかし、法人成りをして会社設立をすると必ず実施することですので、遅かれ早かれ覚えることですので、ぜひ早めに覚えて青色申告がーに抵抗が無いほどの知識を身につけましょう。給与所得者の方は、毎年同じことをしますので、確定申告の内容をしっかり覚えておきましょう。

さいごに、一つの目安として売上が500万円未満であれば白色申告、500~1,000万円未満であれば青色申告の10万円控除、1,000万円以上であれば青色申告の65万円控除を選択されてはどうでしょうか。

11.まとめ

確定申告は本当に複雑に思えますが、今回の説明のとおり順を追っていくと1日でも何とかなります。
ぜひ本記事を読んで安心して確定申告を終えていただければ幸いです。
  
一方で、本記事を読んで来年から青色申告の65万円控除にチャレンジしてみたいと言う方は、1月からしっかり準備が必要となります。また今年の3月15日までに「青色申告承認申請書」の提出が必要ですのでお忘れなく対応してください。

確定申告をご自身が何のためにおこなうか、目的を今一度確認して来年に備えましょう。

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